フォトリーディングによる速読

2016年7月16日

フォトリーディングとは

1985年に神経言語プラグラミング(NLP)のエキスパートである、
米国のポール・R・シーリィ氏により生み出された。
世界中で100万人以上が受講しているという速読法である。
日本でも4万人も受講しているいらしい。

フォトリーディングとは、一般的に言われる読書とは違う。
通常、本を読む時に行っている論理的、分析的な脳の働き、左脳的な働きを行わない。
これは潜在意識、右脳で行う読書法と言われている。

脳には2つの半球である右脳と左脳が存在する。
左脳は、分析脳力、情報の配列、論理的思考を司り、
一方、右脳は、イメージの想像や直観を司る。

はっきり申し上げると、私はそこまでこの方法はおすすめしない。
※ただ、かなり実践的な方法で「みかん集中法」というのがフォトリーディング内で使われており、
こちらは速読初心者にはおすすめしたい。
なぜなら、効果を実感できるまでそれなりに時間と努力が必要だからである。
努力と時間が必要で効果が実感できないと、人は焦ってきて速読習得自体を投げ出してしまうだろう。

なので、速読がある程度できる状態になってから、
「こんな方法もあるからやってみよう」程度に取り組んでみるとよろしいのではないかと考える。

余談だが、井上ひさし氏が「本の運命」という著書の中で
司馬遼太郎氏は本を読んでいる時に「頭の中で写真を撮ってるに違いないと、びっくりした」と書いていらっしゃる。
しかも司馬遼太郎氏は、その本の内容を全て記憶していたというのである。

フォトリーディングのやり方

ステップ1

本を読む明確な目的を持つ。
本から何を得たいのかを具体的にする。

そして、自分をリラックスした集中状態にする。
この状態にするために用いられるのが、「みかん集中法」である。
集中=緊張ではない、集中=リラックス なのである。

みかん集中法
 
1.掌にみかんを一つ持っているとイメージする。
2.イメージしたみかんを感覚をフルに用いて具体的に感じていく。
例えば、重さや色、匂い、手触り、または味。
3.そのみかんを今度は自分の頭の後頭部ななめ上15-20センチに置くイメージをする。
置いたらずっとそこにあるイメージを持ち続ける。
4.読書中はイメージをずっと持つ必要はないが、集中していないと思ったら適度に後頭部にみかんをイメージしなおす。

※後頭部にイメージしたみかんに自分がなった気分で、本を見ると視野が広くなるという効果もある。

私は、このイメージを後頭部に意識するという方法は、
優れた読み手は後頭部の上の一点に意識を集中しているという事実からつくられたものであると推測する。
確かに実践するとリラックスできるが、同時に文字からのイメージ化が容易になる感覚もある。
これはみかんをイメージしることによりイメージ化を意識している、またはイメージ化に慣れるからだと思われる。

ステップ2

文書全体を「調査」する。
これは目次や、見出しをざっと見て、全体的な構成を把握することを意味する。
予備知識があった方が詳細な内容が頭に入るのは当然である。

ステップ3

「フォトフォーカス」の状態にしてページをめくっていく。

「フォトフォーカス」は新しい目の使い方でページの中の局所に焦点を合わせるのではなく、
焦点をぼかした状態、視界を広げてページ全体が視野に入っている状態である。
焦点をしっかり合わせてしまうと、目で感知した情報は意識上を通って脳に取り込まれてしまう。

ベディ・エドワーズの著書『Drawing on the Right Side of the Brain』の中で
「もし親指を描きたいなら親指を描こうとしてはいけません」と書いている。
これは非芸術な左脳を使ってしまうからである。
よって、「親指を描くなら、親指の周りの空間を描きなさい」と言っている。
これだと右脳が使われる。

これを読書に応用すると、文字を見ようとするのではなく、
周りの余白も意識すると文字が見えるということである。

この「フォトフォーカス」状態であると本の内容を写真のように
脳(潜在意識)に送りこむことができる。中心視野ばかりでなく、周辺視野の情報も送り込むのである。
潜在意識は長期記憶と関係があり忘れにくい記憶となるので、後から取り出しやすい。
※反対は短期記憶。

ステップ4

本の中で重要だと思われるポイントや興味を惹かれる部分を探しだし、そこから具体的な質問をつくる。

ステップ5

再度、今度は本の内容と意味がわかる速度で読み返す。
この時にステップ4で作成した質問に対する答えを探す。

読み返し方は「スキタリング」、「スーパーリーディング&ディッピング」、「高速リーディング」の中から選ぶ。

スキタリング
 
見出しや段落の最初の文や単語など、拾い読みしていく方法。

スーパーリーディング&ディッピング
 
スーパーリーディングは、文章の中央部分を指でなぞって意識せず、考えずに潜在意識にアクセスする。
そして、気になった箇所があったらそこで止まり、その周辺の数行を読むのがディッピング。

高速リーディング
 
文章全体を、意味がわかる箇所は出来るだけ高速で読み、
わかりにくい箇所はスピードを落として読む。

以上がフォトリーディングのやり方である。