速読での認知視野拡大のコツ

2016年8月11日

通常、文章のなかの狭い範囲の何文字かを順番に目で追って、認識した文字を読んでいる。
この見えている範囲、文字を認識できる範囲を広くブロックとして視ること(認知視野の拡大)ができると、
読むスピードが飛躍的に上がる。

ちなみに、一般的な日本人が認識できる範囲は本で言えば、
左右3行、上下5文字だそうだ。この範囲であれば、何の文字か分かるということである。

視野拡大によって速読が出来る理由

一遍に少量の情報しか入ってこないなら、脳は瞬時に理解でき余裕がある状態となる。
これは「余裕=もっと速く読める」ということである。
せっかく余裕があるのだから、もっと大量の情報を認知視野の拡大により脳に送り込んでやる、すると必然今までより速く読める。

また、一度に少量の文字しか認識できないと、視点を移動する時間も増える。
例えば、一度に5文字しか認識できないとする。
すると視点を移動する回数は、100文字 ÷ 5文字 – 1 = 19回となるが
一度に10文字認識できれば、100文字 ÷ 10文字 – 1 = 9回となる。
視点の移動にかかる時間は隣の文字ブロックに移動するだけなので同じであるから、
当然一度に認識できる文字数が多いほど移動時間が少なくなり、速く読めるというわけである。
理想は視点の移動なし = 見開きページ全体が視点移動なく認識出来ることである。

視野の拡大は速読法の中で最も基本的なことで、且つ身につけやすい能力である(程度の差はあるが)。
私もこの能力を手にした時が最もスピードが上がったと実感している。

如何に速く視点を動かすか

最初は文字を指でなぞるだけで、大分スムーズに目を動かすことができ、
次第に目の筋力が鍛えられていく。

あとは、巷で販売されている眼球運動により目の筋力をトレーニングする本など参考にするのも良いだろう。
そのような本は多数出版されている。

筋力が鍛えられれば当然、視点の移動にかかる時間も少なくなるし、
トレーニングすれば視点移動という行為になれるので、慣れにより視点移動がスムーズになる。

如何に視野を拡大するか

視点移動よりこちらが難しい。
なぜなら、一度にページ全体が見えるわけがないという思い込みがあるからである。
視点移動は筋力を鍛えれば良いので納得しやすいから、同様な思い込みは起きにくい。

よって、徐々に視野を広げていき、その成功したというフィードバックにより最終的にページ全体も見えるのでは?と思い込みを良い方向に再構築していく必要がある。
※またはアフォメーションなどにより無意識に働きかける方法もあるが、
アフォメーションにより成功体験がないと、むしろこちらの信憑性を自分の中で確立できないため、その分時間が掛かってしまう。

ページ全体が視えないという思い込みをなくす

ここで、気づいて欲しいのだが、
あなたは本どころかその後ろの風景(例えばテレビや机)も余裕で認識できているはずである。
それより小さい本など余裕に視えているはずである。

また、あなたが今たとえば5文字を一度に認識できるなら、なぜ6文字は無理なのだろうか。
幼い頃など、ひらがな1文字認識することが精一杯であったはずなのに、今なら5文字も読めるようになっているのだ。

要は慣れなのである。思い込みを外して一旦慣れてしまえばそれは当たり前(無意識)となる。
自転車に乗るようなものである。
何度も乗れるようになるまでは転んだはずだが、練習はやめなかった。
なぜならそれは「乗れるだろう」と可能性を信じていたからである。おそらくみんな普通に乗っているからなのだろう。
それが自分に出来ないなどと思わなかったのだ。

人間は無理だと思っていることは出来ないと思っているのでやろうとしない。無駄だからだ。
この無理という思い込みを壊すには行動して成功するしかないのである。

「食わず嫌いだったのに、他人が美味しいと言うから信じて食べてみたら美味しかった」と同じである。
ここで重要なのは「信じた」という部分で、視野拡大でいうところの「無理 = 可能性0%」に信じることで
可能性(美味しい)が幾ばくか与えられたのである。
可能性があるから、ちょっと食べてみようかな、と思って食べて成功(美味しい)と思い、
今ままでの「美味しいはずがない」が「美味しい」という思い込みに変わったのである。

視力を良くする

当たり前だが文字を認識するためには少なくとも、どんな形をしているか判別できる視力が必要である。
本全体を見た時に近くで見るより、少し遠ざけて本全体を見た方が中心視野に入りやすいので文字を良く認識できる。
だが、眼が悪いと遠ざけた分、中心視野には入るがはっきりと文字が認識できない。
よって眼が悪いなら良くすることが重要である。
ビタミンAなどサプリを摂取したり、レーシックでも眼鏡を作るでも良い。
とにかくはっきり文字を認識出来ることが最低限の視野拡大の条件である。

具体的な視野拡大のトレーニング

なんとなく絵画を見る感覚で、まずは1行をみていく。
内容はわからないでもちろん構わない。内容の理解は別のステップである。
こうすると慣れてくるので、なんとなく1行全体が見えるようになる。
または文字の1行を意識しないで、1行の上と下部分、もっというと本の上下のへり部分を同時に見るようにする。
そこが認識できるなら、その内部に書かれている文字1行など簡単に認識できる。
1行が認識できるようになったら、それを応用して次は横方向を一度に認識できるようにする。
すると、結果ページ全体が見えるようになる。

ページ全体が見えるようになる(一度に認識できる文字が増える)と、最初は戸惑う。
私も大分戸惑った。
なぜなら一度に大量の情報が流れ込んでくるからだ。情報に圧倒されるのである。
今までの経験を大幅に超える体験をするのだ。

しかし、ここまでくると後は情報を如何に処理するかという次のステップへすすめる。
入力→処理(理解)→記憶→記憶を引き出す(活用)
というわけである。

また、日常生活でも視野拡大のトレーニングは出来る。
例えば、道を歩いているとき、前方しか普通見えない(他も見えているが認識できていない)のが大半だと思うが、
左右を意識して見るようにするのである。例えば看板に何と書かれているかや、
すれ違う人の顔を視線を正面に固定したまま認識する。
または、正面に固定したまま今度は空と足元を認識する。
といった具合である。
これは特に新たに時間を割かなければいけないわけでもないし、
ツールも不要なのでかなりオススメする方法である。

ここで私も使用した、視野を拡大するトレーニングに有効であったアプリを幾つか紹介したい。

視力回復トレーニング(iOS/Android)

ステレオグラムを見ることで目のピント調整機能を鍛えることができる。
※「ステレオグラム」とは、2次元の画像を意図的に目の焦点を前後にずらし合わせることで、立体的に見えるように作成された画像のこと。
近くに焦点を合わせる「平行法」と、遠くに焦点を合わせる「交差法」の2種類の方法がある。

視力ケア アイトレ3D(iOS/Android)

こちらもステレオグラムを使用したアプリ。数多くのメニューが用意されているので、楽しんで毎日トレーニングが出来る。

3D視力回復(iOS)

こちらは2も出ている人気アプリ。こちらも多くのメニュー、画像がある。

これらは視野を拡大するためのアプリではないのだが、トレーニングすることで焦点を合わせるという行為、
認識する行為に慣れることで認知視野を拡げることが出来る。

本来の目的ではないのだが、苦労してステレオグラムが立体的に視えた時は感動した。
何にせよ、新しい能力を身につけることができた時の喜びは格別である。

中心視野のみならず、周辺視野での認識能力が優れてくると、
自分の見える世界が一変する。
これはきっとステレオグラムが立体視できた時の喜びより数段優る。

いかに自分の視野が狭かったのか痛感した。
例えば、道を歩いている時、階段や凹みがあったときに、いちいち足元へ顔を向けなくとも見えるし、
テレビを観ていても画面端の文字も画面真ん中を観ているだけで認識できる、
すれ違う人の顔もそちらへ視線を向けなくともきちんと認識できる。
この他にも色々と良いことが実感できる。もちろん速読にも。
是非取得して頂きたい。