毛髪についての基礎知識

2016年8月8日

毛髪の成分

毛はケラチンというたんぱく質で出来ている。ケラチンをつくっているアミノ酸で一番多いのはシスチンという、硫黄を含んだアミノ酸である。
その含有量は約16%である。ついで、グルタミン酸が14%、イソロイシンが11%、アルギニンが9%程である。
シスチンはシステインというアミノ酸が重複してつながって出来ている。
よく、眼精疲労がハゲの要因になると言われるのは、実は眼精疲労から回復するために、システインが多量に消費されて髪まで回されないからなのである。
また眼精疲労は頭皮の血行不良を招くことになり、血行が悪くなることによって十分な血液が毛母細胞へ送られなくなり薄毛につながる。
たんぱく質は髪の大事な原料であるので意識して摂取することが肝要である。
しかし、たんぱく質やアミノ酸ばかり摂っていれば良いというわけではなく、摂取したたんぱく質から人体を構成するたんぱく質に再構成する際には
エネルギーとビタミン、ミネラルが必要である。
また、このエネルギー源として働くのが炭水化物・糖質と脂肪でありバランスよく摂取しなければならない。

毛包の構造

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毛包は毛髪を包む鞘である。
毛根の一番下に蟹のはさみのような形の毛球があり、この毛球部の底にある窪んだ部分が毛乳頭である。
毛球の内部には、毛乳頭を取り囲むように毛母細胞がたくさん存在している。
まず毛乳頭が髪の毛をつくれと生産指令を出す。
そして、この毛母細胞は毛細血管から酸素や栄養を吸収しながら増殖して毛髪を作る。
これが毛髪の伸びる仕組みである。

立毛筋とは毛を立たせる筋肉で、寒さなどの刺激や、恐怖を感じた際に収縮し毛を逆立たせる。
実は毛髪は頭皮対して斜めに生えている。
これは雨などの水滴が直接頭皮に当たらないようにして急激な体温低下を防ぐ為である。

ヘアサイクル

髪の毛は、成長期、退行期、休止期を繰り返している。
・成長期・・・毛細血管から吸収した栄養をもとに毛球部で毛が製造されている状態。毛球が太く成長し、毛母細胞が盛んに分裂して毛を上部へ押し上げている期間で、正常であればおよそ2-6年間である。髪全体の90%が成長期にある。
・退行期・・・毛母細胞の分裂が急激に衰えてくるのが、この退行期。期間はおよそ14日間で、この時期には色素細胞も活動を緩める。
・休止期・・・退行期の次に訪れる。休止期には細胞分裂が停止して、毛の製造や伸長も完全にストップする。毛球が完全に退化する。休止期はおよぼ三カ月続き、そのあとにまた成長期がやってくるが、このときに古い毛が抜けていく。

毛髪は通常約10万本あるので、その約10%にあたる1万本が退行期と休止期にあたる。
休止期から成長期に移行する三カ月の間におよそ1万本が抜け落ちる計算となる。これは1日に約80-100本抜けることとなる。

このヘアサイクルは一生のうちに15回ほど繰り返されるので、成長期が6年とすると最大約90年は髪が生える計算になる。
しかし、これは最大なので成長期の期間が若いうちから短くなっていくと髪の毛は必然的にまばらにならざるを得ない。
薄毛から復帰した人も安心してはいられないのである。

成長期が短縮し、休止期にある毛の割合が増え、毛が本来の硬毛から軟毛化したり毛が皮膚の表面まで伸びてこなくなったりすれば、これは男性型脱毛症の症状となる。