IGF-1を増やせば毛が生える

2017年12月23日

薄毛に悩む人が必ず一度は耳にしたことがあるだろうIGF-1について調べてみた。

IGF-1とは

IGF-1はインスリン様成長因子-1の略で、アミノ酸約70個が連なったペプチドという物質である。

IGF-1の効果

以下のような効果がある。

髪への効果

・毛根の血流増加
・発毛と育毛の促進
・脱毛の予防
・毛髪のメラニン色素増加

体への効果

・細胞の活性化、増殖を促進
・骨粗しょう症の改善
・筋肉を増やす
・免疫機能を高める

メンタルへの効果

・うつ症状の改善
・鎮静作用
・良好な睡眠

肌への効果

・たるみの改善
・シワの改善

IGF-1はどのように髪に影響するのか

知覚神経を刺激する代表的な物質に唐辛子の辛み成分であるカプサイシンがある。
唐辛子を食べた時に感じる胃の熱さからも知覚神経が刺激されていることが実感できる。

この知覚刺激は自律神経の交感神経を刺激し、副腎髄質という組織から少量のアドレナリンを分泌する。
また、同じく自律神経の副交感神経を刺激し、末梢組織でアセチルコリンを分泌する。
この二つは毛根などの末梢組織の知覚神経を刺激しIGF-1を増やす。

成長ホルモンが毛根に作用した場合、また毛根の知覚神経が刺激されると毛乳頭細胞などでIGF-1が作られる。
IGF-1は毛母細胞に作用し、髪の毛の成長期を延長させ、逆に退行期や休止期を短縮させることで育毛効果を発揮するのである。
さらにIGF-1には、メラニン生成細胞を刺激してメラニン生成力を高め色素を増やし、白髪を減らす効果もある。

CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を増やさないとIGF-1も増えない

知覚神経が刺激されると、知覚神経からCGRPという物質が放出され、これが血管を活性化し、そこでプロスタグランジンという物質を作らせ、これとCGRPが協力して近くの細胞にIGF-1を作らせる。
つまりCGRPがなければIGF-1も作られないというわけである。

舌が痺れるほどの刺激は知覚神経機能のマヒを意味しており、却ってIGF-1を減らしてしまう。
これは、刺激があまりに強いのでCGRPが枯渇してしまうために起こる現象である。

この現象を防ぐ為には、適度な刺激に留めると同時に、このCGRPを増やしてやる必要があるのである。

CGRPを増やすには

このCGRPを増やす作用を持っているのは、女性ホルモンであるエストロゲンなのである。
女性が閉経後に髪が薄くなってくるのは、このエストロゲンが少なくなってきてCGRPが作られずIGF-1が産生されなくなることに関係していると思われる。

さて、薬でエストロゲンを補充することもできるが、なるべく食べ物でCGRPを増やせた方が良いし、男性にとってエストロゲンの摂取は不妊や性力低下など様々な弊害を招くので摂取は控えざるを得ない。
そこで植物エストロゲンと呼ばれる物質がある。
代表的なのは、大豆に含まれるイソフラボンだ。
イソフラボンの作用はエストロゲン作用と似ているためにこのように植物エストロゲンと呼ばれている。

大豆の他にエストロゲンと同じような作用を持つ植物にプエラリアがある。
プエラリアとはタイ北部に自生するマメ科の植物のことであり、ミロエステロールというエストロゲンに似た作用を持つ物質が含まれている。
この作用は大豆を遥かに凌ぐものとされている。

大豆と唐辛子の効果

大豆と唐辛子の育毛効果を示す実験がされている。
1日にカプサイシン6mg、イソフラボン75mgを5カ月間摂取する。
これは一味唐辛子2g、豆腐半丁分に相当する。

その結果、64.5%に育毛効果が見れらた。
また顔のたるみの改善まで確認されている。

さらにフィナステリドとカプサイシン、イソフラボンを6カ月服用する実験を行ったところ、90.9%に育毛効果が見られ、そのうち54.5%には目に見えて分かる程の効果があったという。

IGF-1を増やす食べ物

・大豆(イソフラボン)
・鮭(アスタキサンチン)
・めかぶ、もずく(フコイダン)
・納豆、ヨーグルト(発酵食品)
・ニンニク(S-アリルシステイン)
・わさび(6-MS芥子油)
・ショウガ(ジンゲロール)
・バージンオリーブオイル(オレイン酸)
・コーヒー(クロロゲン酸)
・チョコレート(カカオポリフェノール)

空腹にしてIGF-1を増やす

絶食状態にすると、胃でグレリンという物質が作られる。
このグレリンは何か食べ物を探して食べろという命令をだすのだが、これが知覚神経を刺激することが分かっている。
よって、空腹状態であれば知覚神経が刺激されIGF-1が増える可能性がある。

糖質・塩分が多い食事はIGF-1を減らす

糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、手足の温度感覚や痛覚のマヒが起こってくる。
甘いものは知覚神経をマヒさせる働きがあるのだ。
例えば、甘いものは別腹などとよく言うが、これは甘いものを食べると胃の知覚神経機能がマヒし満腹感が和らぎ、まだ食べられるという風に感じてしまうのである。
甘いものを食べるとCGRPの枯渇が起きるためIGF-1も産生されなくなってしまう。

また、塩分の摂取も刺激が強すぎるのでCGRPが枯渇してしまうので、塩分の摂りすぎは注意したい。